開発ストーリー
「長谷川の得点王」
バブルで世の中が好景気の中、長谷川機械は専用機の製作を一つの柱にしていた。
専用機はゼロから機械を製作するため、採算が難しくバブル崩壊後は顕著であった。
不況の中、何が長谷川機械の強みかを当時の社長は深く考えた。
やはり、本業である小型・高精度に特化したNC旋盤をこれからの柱にしようと考えた。
1992年に発足したJリーグ、またJAPANの小型工作機械を代表するような機械にすると
願いを込めてJシリーズと名付けた。
小型高精度に特化するために、下記の点を意識した。
1, 精度維持期間を長くするために、生産が難しいダブルVスライドを採用した。
2, スライドは高品位なミーハナイト鋳鉄を使用した。
3, 左右対称で高剛性鋳物のベッドはミクロンオーダーからハードターニングまで加工が可能である。
Jシリーズはありがたいことに、その後数千台の納入実績を重ね、長谷川のエースとなった。