開発ストーリー
「大は小を兼ねないを体現」
Pシリーズの成功後、長谷川機械の大量生産に向いたコンパクトな高精度化技術を評価する声が大きくなった。
ただ、それと同時に、汎用的に変種変量生産として使用できる工作機機械のラインナップが少なくなったとの声も聞こえてきた。
長谷川の「大は小を兼ねない」を体現したタレット旋ターニングセンタの開発を考えた。
正直なところ、タレット旋盤は世の中に様々なタイプがあり、
開発を中止したほうがよいのではないかと進言するような取引先もあった。
ただ長谷川独自の構造により、小型で高精度な機械が完成し、日刊工業新聞から西海記念賞を獲得するに至った。
その構造とは、
1, 省スペース性
2, ミーリング機能を追加できる高精度高生産性
3, 柔軟な自動化を含めたオプション対応
その後、東北営業所の所長の要望で、当社初の本格的な高精度複合加工機であるCW42の開発も行い、
2022年11月より販売を開始した。
超高圧クーラントや振動切削などの自動化を支援するオプションの搭載も念頭に入れた設計により、
高品位な加工のみならず高生産性を実現している。
現在ではタレット旋盤のCシリーズは長谷川の売上の半分近くを占めるような大黒柱となっている。